『コジコジにきいてみた。』を読んでみた

本日のブログは、本の紹介をさせていただければと思います。

さくらももこさん原作の『コジコジにきいてみた。』という作品です。

さくらももこと私

私が物心ついたころには、家の本棚にはさくらももこさんの名作漫画『ちびまる子ちゃん』が全巻ずらりと並んでいました。

しかし、当時の私は漫画、ないしは本というものに興味を持たず、アニメで放送されていたちびまる子ちゃんを毎週見ていたものでした。

もしくは、私が知っているアニメの「ちびまる子ちゃん」と、年代的には古い漫画の『ちびまる子ちゃん』に違いがあってほしくないと感じたのかもしれません。

ちなみに私は、いまだに小説が原作の映画を見ると、小説と映画の展開の違いにもやもやしてしまいます。私だけでしょうか…?

その後、小学五年生ごろ本に関心を持ち始めた時に、漫画版「ちびまる子ちゃん」を読んで、何とはなしに読み進めました。

当時自分も小学生ということもあり、昭和と平成の違いはあれど、

「小学生だしこんなもんかぁ。」

と思いながら読んでいました。

中学校を卒業し、高校生になった時、もう一度同作品を読み、感動したのを覚えています。

それは、今ではもう手に入らない平穏な日々、勉強から離れた純粋な遊びとしての時間、

そして、小学生ながらの苦悩がうまく表現された作品でした。

私の中で印象に残っている作品は、主人公である「まるちゃん」とその親友の「たまちゃん」がけんかをするお話なのですが、ふとしたことですれ違ってしまっても、お互いの関係を小学生という幼い年でしっかりと認識し、素直な心をもって仲直りをしていくというストーリー展開でした。

少年少女時代を思い出せる作品ですので是非読んでみては。

どの年齢層の方にもお勧めできる作品です。

ちなみに、ちびまる子ちゃんという作品は、さくらももこさんの幼少期のお話であることはご存じでしたか?

コジコジと私

正直なところ、私は『コジコジ』という作品の漫画版を読んだことがありません。

アニメでこの作品を知り、YouTubeの「コジコジチャンネル」の作品を欠かさず見ている程度です。

「コジコジ」は「ちびまる子ちゃん」のように現実をベースにした話ではなく、完全ファンタジー作品です。

人間のような姿をしたキャラクターもいれば(人間ではない)、雪だるまであったり鳥をモチーフにしたキャラクターたちもいる、彼らの日常を表現した作品です。

その主人公となるのが、「コジコジ」というキャラクターなのですが…

このキャラクターは一体何なのかわからない

公式サイトにはこのように書かれています。

コジコジ(声:あおきさやか)

年齢も性別不明な謎の宇宙生命体。

さくらももこ劇場 コジコジ」 https://cojicoji.site/character.html

そしてこのキャラクター、普段は奇想天外なことを言い、奇想天外な行動を取るので、周りのキャラクターからもあきれられています(笑)

打てば響くような純真さは馬鹿と紙一重だとか、やはりただの 馬鹿だとか言われているが、本人は気にしていないらしい。

さくらももこ劇場 コジコジ」 https://cojicoji.site/character.html

しかし、そんな中で稀に真意をつくような発言をすることがあり、そこにはっとする機会が私にも多くありました。

今回紹介させていただく本は、そんな真意をついたコジコジの発言をまとめたような、それともまとめていないような…?

そんな作品になります。

『コジコジにきいてみた。』と私

この作品は、一問一答形式で書かれている作品になります。

「きいてみた。」というのもあって、合計100個の質問にメインキャラクターであるコジコジが答えていく形です。

例えば、「〇〇で悩んでいます。」という質問に、これまでのコジコジの漫画から選ばれたコマを用いて回答していく構成です。

↑こんな感じです。

適当な感じになってしまいましたごめんなさい。

コジコジの漫画を読んだことがある人はもちろん、私のように読んだことのない方も読みやすく、笑いながら楽しめる作品です。

もちろん、はっとさせられるようなページもあります。

特に私の心に響いた一節をご紹介させていただきます。

質問「一つにしぼれません」

コジコジ「じゃあ全部 全部一番好き」

引用:「コジコジにきいてみた。」さくらももこ 文・絵

実は私は優柔不断な性格で、何を決めるのにも時間がかかってしまいます。

何かの境目のたび、

「優柔不断を直さなゃ、優柔不断を直さなきゃ。」

と思うのですが、なかなか直らず、それがストレスになっていました。

そんな中この言葉に出会い、

「選ばなくてもいいんだ。全部好きで、全部選んでいいんだ。」

と思えるようになったのを覚えています。

もちろん何か一つを選ばなければいけないときも来るでしょう。

それでもこの言葉一つで、心に余裕を持てるようになったことは間違いないと思います。

もしあなたが、人間関係、勉強、仕事、何かしら悩みがあるのなら、この本を手に取ってみませんか?

いかがだったでしょうか。

今回の私の説明で、少しでも作品に興味を持っていただければ幸いです。

次回はまた別な作品を紹介させていただければと思います。

ありがとうございました!

めめめ